マイクロ根管治療 精密さに力を入れた根管治療|阿佐ヶ谷SHIRO歯科

阿佐ヶ谷SHIRO歯科 Asagaya shiro Dental Clinic

専門医療を提供する阿佐ヶ谷の歯医者
東京都杉並区阿佐谷南3丁目35−8 パークハウス阿佐ヶ谷レジデンス 1階

記事監修者:院長

マイクロ根管治療マイクロスコープを使用し、
精密さを追求した自費の根管治療

自費治療の根管治療とは?

保険診療(保険適用の治療)についてとその限界

虫歯が悪化してしまい歯の神経まで達してしまうと、根の治療(根管治療)が必要になります。一般的には保険診療で行うことが多いですが、実は保険適用内の根管治療には再発リスクがあることはご存知でしょうか?

現状の保険適用内で根管治療を行う場合は、使用できる材料や治療回数など様々な”縛り”があるため治療の精度が低くなってしまい、保険適用の根管治療を行なった場合、成功率は50%前後と言われています。
また、保険の根管治療は再治療を重ねると、成功率が段々落ちてしまい、将来的には抜歯のリスクが高まります。
これらが保険診療のデメリットです

自費治療の選択を考えるときのポイント

保険診療は、国民全員が一律に必要な処置をどこでも受けられるという制度のため、決して悪い治療というわけではありませんが、最善の治療というわけでもありません。
保険診療はいわば「その場しのぎの治療」といえ、何度も治療を繰り返してしまうと、歯の耐久力や寿命を削ることになり、最終的には抜歯しなければいけなくなります。
また、繰り返し通院しなければならないため、その分の治療費や時間が結果的に多くかかります。

一方、自費の根管治療は保険とは対照的に、一回の治療時間を長く確保し、一気に治療を進めることができるため、治療の回数が少ないことが特徴です。これにより根管内の細菌を増殖させることなく、短期間で根管治療を終了させることが可能になります。
(保険診療は治療の期間が長いため、細菌が増殖しやすく、再治療や抜歯になるリスクが高いです。)

将来、歯を失わないためにも自費治療を選択し、丁寧な根管治療を受けていただくことは、長い目で見ると患者様にとってメリットが多いと言えます。

治療の品質と持続性 - 自費治療の根管治療がもたらす長期的な利点

自費での根管治療では、マイクロスコープ・CT・ラバーダムといった様々な機器を用いて、歯の状態を正確に把握し、治療中に外から菌が入らない状態にして治療を行なっていきます。
そうすることで、歯の内部に菌が残らず、再発をしない治療を行うことができます。

高度な技術と機器
自費治療で使用される最新技術と機器の紹介

普及率10%未満「マイクロスコープ」

根管治療では、歯の神経が通っている狭い根管の中を「どれだけ見える状態で治療するか」が大切になってきます。

目視では、歯内部の細かい部分を詳細に把握することができず、病気の部分が残ってしまったり、余計なところまで大きく削ってしまう場合がありますが、マイクロスコープを活用することで、これらの問題は大幅に改善されます。

マイクロスコープは、通常の裸眼と比較して2〜30倍ほどまで拡大して見ることができ、小さく狭い根管の中をしっかりと把握できるため、根管治療において必須の医療機器なのです。

肉眼で見た歯ぐきとの境目を、マイクロスコープで拡大して見ると、ここまではっきり見えます
マイクロスコープと肉眼の比較

立体的に歯の内部を確認できる「CT」

歯の内部にある根管は、曲がっていたり枝分かれしていたりと非常に入り組んだ作りとなっています。通常のレントゲンで撮影する場合は2次元(平面)でしか撮影できないため、複雑な作りになっている根管内の、一体どこに病巣があるのかを正確に把握することが難しく、問題点が明らかになっていない、もしくは間違った認識のまま治療に入ってしまうことがあります。(結果失敗してしまう)

しかし、CTを使用することで多方向から3次元(立体)的に根管やその周辺の状態を確認できるため、根管内のどこに問題があるのか正しく把握でき、治療計画の立案も正確に行うことができるようになります。

成功率を飛躍的に上げる「ラバーダム」

ラバーダムは治療中に唾液や菌が入らないようにゴム製のシートで治療箇所のみを露出して行う処置のことです。
主に根管治療の際などに用いられます。

ラバーダムを使用する利点

どんなに虫歯を削ったとしても、歯の外側や唾液から菌が入ってしまっては再発する可能性が非常に高くなってしまいます。汚れた水で洗濯をしているようなイメージが近いかもしれません。
そのため、治療する部位を隔離し菌が入り込まない状態にするラバーダムは、根管治療において非常に重要な処置といえます。

実はかなり低い、ラバーダムの導入率

ラバーダムの有用性は上述の通りですが、ラバーダムという言葉はあまり聞き馴染みがないかもしれません。米国では主流の処置なのですが、日本での普及率は非常に少ないのが現状です。

日本での普及が少ない理由は、現在の保険制度において保険点数(国が定めている診療報酬のことで、1点10円)に加算されないためです。治療精度を上げるためにせっかく手間のかかるラバーダム処置を行っても、保険点数に加点されないのであれば、保険診療内でラバーダムまでやってくれる歯科医院はほとんどありません。

また、ラバーダムの効果が分かるのが「治療して数年後に再発するか?」という点なので、患者様自身も効果を実感しづらいという側面もあります。
しかし、様々な研究にてラバーダムを使用した場合と、そうでない場合の再発リスクは2倍近い差が出ると言われており、自分の歯を失わないためにもラバーダムは必要な処置であることは間違いありません。

高品質な材料の使用 - 使用される充填材の違いとその特徴

高品質な材料の使用

根管治療で汚染された箇所を全て取り除くと治療を行なった箇所は空洞になります。空洞のままにしてしまうと再び菌の温床になってしまうため、しっかりと封鎖をする必要があります。(これを根管充填と呼びます)

保険の根管充填では一般的にガッタパーチャと呼ばれる天然ゴム(樹脂)とシーラーと呼ばれる補助剤を使用して封鎖していきます。このガッタパーチャは長年使用されているからという理由で今でも保険診療に利用されていますが、一度歯根の外に出てしまうと人体に悪影響を及ぼしてしまうため、決して人体に優しい材料ではありません。

そのため、根管内に穴が空いているケースや歯根の先端が壊れているケースにおいては、ガッタパーチャの根管充填では治療が難しく、むしろそこから感染して周囲の骨の吸収や歯茎の腫れ・痛みを引き起こしてしまうリスクが考えられます。

そこで当院の自費の根管治療では、MTAセメントという生体親和性に優れた充填材を使用しています。
他にもMTAセメントの利点はたくさんございます。

  1. 封鎖性に優れている

    ガッタパーチャ自体に接着能力はないため、シーラーという接着剤と併用する必要がありますが、MTAセメントはそれ自体に歯質接着性があるため、緊密に根管を封鎖することができます。

    また、MTAセメントは固まる時に1.0%ほど膨張するため、よりしっかりと隙間を埋めることができます。

  2. 強アルカリによる殺菌作用

    固まって3時間ほど経つと、MTAセメントは強いアルカリ性を示すようになるため、根管内に潜んでいるわずかな細菌も死滅させることができます。
    (細菌は酸性には強いが、アルカリには弱い。)

  3. 高い強度

    ガッタパーチャは樹脂のため柔らかいですが、MTAセメントは固まるとかなりの強度を誇り、ファイバーコアの支台築造(歯に建てる土台)と併用することで歯根破折の防止も期待できます。

費用対効果 - 高額な自費治療の将来的目線での価値とその理由

自費治療は高額なため敬遠をしてしまいがちかと思います。
しかし、1回2,000円前後で5〜6回通院をして再発する可能性がある「保険診療」を行なっていくのと、一度の治療費は高額ですが通院が2〜3回で終了し再発の可能性が低い「自費治療」を行うのではどちらが良いでしょうか?

天然の歯は一度失ってしまうと二度と元に戻すことはできません。費用はもちろん考慮すべき大きな点ではありますが、ご自身にとって長期的にみてどの治療が良いのかしっかりと検討いただくことが大切です。
少しでもお悩みであれば、当院ではご相談も承っておりますので、一度ご相談にいらしてください。

他院で抜歯と診断された方へ

他院で抜歯と診断された方へ

大学病院で経験を積んだ専門医なら残せる可能性があります

歯を残せるかどうかの判断は、ドクターの技術や経験に依存します。そのため、担当医が違えば、診断結果も変わってくることはよくあります。

また、保険診療と自費治療では、使用する医療機器や材料に差があることも、治療選択を決定する際の重要な要素(判断材料)です。その結果、一般歯科医と歯内療法(根管治療)の専門医では、診断結果が大きく異なることが稀ではありません。
例えば、他の歯科医院で抜歯が必要と診断されたケースでも、当院の専門医であれば、最新設備による精密な診査診断、高い技術が求められる処置(歯根端切除術、逆根管充填など)を用いて、抜歯を避けて治療を行うことが可能です。

歯根端切除術とは?

根尖切除術は、根の先端部分(根尖部)にある病変を外科的に除去し、治癒を促進する手術のことです。
根管治療後も症状が改善されない場合に選択されることがあり、この手術では、感染した歯の根の先端部分のみを切除することで、抜歯を避けつつ感染の拡大を防ぎ、症状の改善を目指します。

逆根管充填とは?

逆根管充填とは歯の根の先から薬剤を詰める処置で、根管治療を何度繰り返しても病巣が無くならず、効果を得られない場合に行われます。根管治療は本来歯冠側から薬剤を詰めるのですが、そうではなく逆の歯根側から充填するのがこの治療法の特徴です。

歯を残すことができないケース

  1. 重度の虫歯

    歯を支えている骨の位置まで細菌が感染しており、歯を残すことが困難です。
    放置していると周りの歯にも感染が広がり、口腔内全体が細菌に侵される危険性があるため、抜歯しなければなりません。

  2. 重度の歯周病

    歯周病は中等度までであれば治療によって歯を残せる可能性がありますが、重度にまで進行したものは保存することは不可能となり、抜歯せざるを得ません。

    重度の歯周病になった歯を抜歯することで、それ以上周囲の歯や骨に悪影響が広がることを防ぐことができます。

  3. 歯根が縦に割れてしまった場合

    歯の根が割れたり折れたりするともはや治す術はなく、むしろ放置してしまうと、その隙間から細菌が奥へどんどん侵入し炎症を引き起こします。
    炎症が生じると、強い痛みや歯茎の腫れ、口臭などの症状を伴います。

    また、炎症が骨まで達してしまうと、骨髄炎や蓄膿症になる恐れがあります。

アフターケアとメンテナンス

自費治療後のケアの重要性と方法

根管治療後のアフターケアも重要です。せっかく綺麗な状態にしても、また虫歯になってしまってはせっかくの治療が台無しになってしまいます。また、根管治療をした箇所は普段の歯磨きなどで行き届いていなかった箇所が多い傾向にあります。

当院では、歯磨き指導や定期検診などでしっかり患者様に寄り添い、再発防止はもちろんのこと、口腔内全体を正しい状態で過ごせるようにチェックしていきます。

当院は長期的に皆様をサポートします

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当院では東京医科歯科大学で研鑽を積んだ歯科医師が、患者様のライフスタイルや環境に応じて最適な治療をご提案いたします。
10年後、20年後にも今と同じように食事を楽しめるように生涯サポートできる体制をこれからも作っていきますので、安心してご通院ください。

また、他院からの転院なども受け付けておりますので、歯でお困りの方はお気軽にご予約ください。

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