case5歯根破折による抜歯と
インプラント

治療前後の比較した写真

治療前

治療後

来院のきっかけ

• 前歯に痛みを感じる
• 歯茎が腫れている

とのことで、当院に来院されました。

初診時の状態

診査の結果、前歯の歯根破折が判明し、保存は不可能な状態だったため、抜歯を前提とした治療計画を立てることになりました。
また、折れた歯の隣の歯も小さな欠けや着色があり、見た目に左右差が出ていました。

治療の選択肢と決断

選択肢としては、

• 抜歯後にブリッジ（両隣の歯を削る）
• 部分入れ歯（違和感や見た目に不安）
• インプラント（骨の状態が良好で、単独で治療可能）

患者様は「なるべく他の歯をいじらず、自然な仕上がりにしたい」とご希望され、インプラント治療を選択されました。

治療内容

抜歯後の骨の治癒を待ち、前歯部にインプラントを埋入。
前歯は、審美的な要求が高い部位のため、歯茎の形態や周囲組織の状態にも細心の注意を払いました。
また、インプラントの歯だけが目立たないように、両隣の歯にも自然な見た目になるような調整を行いました。

具体的には、色のトーンや歯の形がそろうように、隣の歯にダイレクトボンディング（歯の表面に樹脂を盛り足す処置）を施し、全体のバランスを整えています。

術後の変化と感想

「どこがインプラントか自分でも分からないくらい自然」「人前でも気にせず笑えるようになった」「周りの歯も一緒に整えてもらえて、口元に自信が持てるようになった」と、治療後の仕上がりに大変満足していただけました。

担当医からの所感

前歯部のインプラントは、ただ歯を入れるだけではなく、“周囲の歯や歯茎との調和”が非常に大切です。
今回は患者様の美意識も高く、ご希望を丁寧に汲み取りながら、インプラント＋ダイレクトボンディングで自然な仕上がりを実現できました。

本治療のまとめ